第17回熊本細胞診セミナー開催報告
令和4年11月12日(土曜日)に熊本保健科学大学において、第17回熊本細胞診セミナーを開催しました。昨年と一昨年は新型コロナの影響で中止を余儀なくされましたが、3年ぶりの集合開催ということで、参加者同士は休憩時間に近況報告や安否確認?などで会話が弾んでいました。今回のセミナーは新型コロナ流行への備えとして通常と形式を変更し、講演を動画形式として、熊本大学病院 病理診断科 三上 芳喜 先生による「新しいWHO分類第5版(2020)に準拠した子宮頸部の病理と細胞診」と、くまもと乳腺・胃腸外科病院 病理診断科 有馬 信之 先生による「乳腺細胞診を理解するために」についてご講演いただきました。鏡検実習では、希少例や判定に苦慮した症例などを県内各施設から持ち寄り、鏡検後に質問やディスカッションを行い理解を深めました。幅広い領域の症例を一度に見ることができ有意義な内容でした。今回、新型コロナ流行への備えや感染対策をとりながらの開催でしたが、通常の形でのセミナーが開催できる日がはやく来るよう願います。
労働者健康安全機構 熊本労災病院 中央検査部/病理診断科 井上博幸