平成27年10月24日に、悪性リンパ腫をテーマに、福岡大学病理学教室の竹下盛重先生(写真左)、昭和大学藤が丘病院病理診断科の岸本浩次先生(写真右)の、お二方をお招きし、第12回熊本細胞診セミナー(熊本県細胞検査士会主催、熊本県臨床細胞学会共催)が57名の会員の皆様の参加のもと開催されました。
竹下先生には『悪性リンパ腫の病理と細胞診ー鑑別が必要な良悪性疾患を含めてとー』題して、特徴的な病理像、細胞像を示す、組織球性壊死性リンパ節炎、Castleman病などの各種反応性リンパ節炎、B細胞性リンパ腫、T/NK細胞性リンパ腫、ホジキンリンパ腫の多く疾患について組織型別に、組織像、細胞像はもちろん、臨床所見、検査所見、鑑別診断などを含めてわかりやすく解説していただきました。また岸本先生には『リンパ節の細胞診の見方』と題し、リンパ節の構造とそれを構成する各細胞の形態的特徴や、リンパ節細胞診を見る際のポイントを説明され、さらに鑑別が問題となる良性疾患と悪性リンパ腫を対比させ、細胞像での鑑別ポイントについても詳しく解説頂きました。
後半では、お二方の先生に準備頂いた貴重な標本をお借りして鏡検(ワークショップ)をおこない、鏡検後には短い時間ではありましたが先生方とディスカッションもさせて頂きました。
懇親会は30名参加いただき、おいしい料理とおいしいお酒をいただきながらたのしく有意義な時間を過ごすことができました。来年も会員の皆様の要望に応えられる内容で、開催したいと考えておりますので、ご要望、ご意見などお気軽にお寄せください。また今年参加できなかった会員の皆様も募集人数に制限はありますが、ふるって参加をお願いいたします。